俳句集2 割烹着・・・慟哭・・・ No1 藻川亭河童
羅(うすもの)にピンと張りたる乳房かな
長き夜の喪服剥がれし乳房かな
サンダルを両手跣足の砂丘越へ
ルージュひく蒼い火影に黒揚羽
背流すあはせ静寂の秘湯かな
粕汁にぬくもつてたしかめる愛
吾が胸の澱を浚へて虎が雨
たちんぼのかおをよけたる風の暮
どくだみや母の教への解かるころ
ざかざかざん母に添ひ寝や梅雨出水
共存的他者と黙して新茶汲む
あかんたれしんでまたこひはるじょおん
グレンミラー重低音の氷雨よ
マラルメの残響であれ水カラクリ
数珠玉や私の耳は貝の耳
ルピナスや襦袢の襟に風薫る
次回をお楽しみに! 2005.08.24 10:47
2007.07.31 17:27