俳句集2 割烹着・・・慟哭・・・ No2 藻川亭河童
紙風船木戸で待つてる御下げかな
冬桜静かに匂ふうなじかな
河童食ふ彼は誰時ぞむら時雨
優しさを人憂ふと詠め冬の蝶
初すずめ動物園は夜ばかり
ナ行変格死んで花実が咲くものか
傷痕を隠す小雪の微音かな
裸木の梢に揺れる巣跡かな
稜線にクルスの映へし初日かな
鰭酒に痺れかの世の女抱
しゅるしゅると帯軋ませて青木の実
夜の静寂窯変きこゆ春の闇
道糸のひゃうひゃう唸る風車
木間暮の霊気束ねむ水琴窟
葉桜の風透き通る肉桂飴
スヰートピー己が英知にくらぶれば
夏蜜柑パイアールの二乗を展開す
どちらからともなく寄り添ひ夏蜜柑
昼餉時夏服どつと吐き出され
ガザガザと梅雨の滴に深緑る
次回をお楽しみに!
2005.08.24 10:47
2007.07.31 17:27